細菌(病原体)が、抗菌薬の使用に伴い変化し、抗菌薬の効果が小さくなることを薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)といいます。薬剤耐性菌による感染症が起きると、抗菌薬による治療効果が十分に得られず、最悪の場合には死に至る可能性があります。 薬剤耐性菌は 国内外で増加しており、このままの状況が続けば、薬剤耐性菌感染症による2050年の全世界の年間死亡者数は約1,000万人まで上昇するとの予測もあります。 このような背景から、2015年の世界保健機関(WHO: World Health Organization)の総会で「薬剤耐性(AMR)に関するグローバル・アクション・プラン(Global Action Plan on Antimicrobial Resistance)」が採択され、日本でも2016年から「薬剤耐性(AMR)アクションプラン(2016-2020)」に基づく、AMR対策が進められています。
AMRアライアンス・ジャパンは、2018年11月の設立以来、今あるAMR関連の問題について、メンバーやAMRに関連する他の組織とともに議論を深めてきました。その議論をもとに、2019年7月に7つの提言を発表しました。この提言を多く関係者の方に知っていただくとともに、日本の力を結集して、医療政策への具現化に向け様々な活動を行っていきます。
AMRアライアンス・ジャパンが掲げるAMRに関する7つの政策提言です。