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【開催報告】AMRアライアンス・ジャパン政策提言作成のための会合(2019年5月14日)

日付:2019年5月24日

AMRアライアンス・ジャパン政策提言作成のための会合の様子の写真です。2019年5月14日、日本医療政策機構は、「AMRアライアンス・ジャパン政策提言作成のための会合」を開催いたしました。

毎年、世界中で少なくとも約70万人もの人が薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)菌感染症により死亡しています。このまま対策が取られなければ、2050年には年間死亡者数は1,000万人にまで上昇するとの予測もあり※1、世界規模でAMR対策が進められています。わが国においては、多くの医療機関でAMRが問題となり、医療機関外でも市中感染型の薬剤耐性感染症が増加していることを受け、2016年4月に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が制定されました。

AMRへの国内外の関心が高まる中、当機構は2016年からAMRに関する専門家会合を開催してきました。専門家会合を重ねた結果、AMRに関してマルチステークホルダーで議論する独立したプラットフォームを作り、AMR政策に対し影響力をもつ協調体制を確立することの必要性が明確となりました。そこで、当機構は、国内感染症関連8学会※2と連携し、AMR対策の推進により公衆衛生を向上させることを目的とした、マルチステークホルダーによる「AMRアライアンス・ジャパン」を2018年11月に設立いたしました。

AMRアライアンス・ジャパンは、今後日本がAMRとの闘いを国内でどのように進め、いかに世界規模での議論を主導するかについての検討を重ねています。本会合は、新たなステークホルダーである日本小児感染症学会を迎えて開催し、長期的にAMR対策を促進するための政策提言を発信すべく、その政策提言へ盛り込むべき点について議論が行われました。

※1 O’Neill, J. “Review on Antimicrobial Resistance. Tackling Drug-Resistant Infections Globally: Final Report and Recommendations.” London, England. Wellcome Trust, HM Government; 2016.
※2 日本化学療法学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会、日本環境感染学会、日本薬学会、日本医療薬学会、日本TDM(Therapeutic Drug Monitoring)学会、日本医真菌学会

主催:特定非営利活動法人 日本医療政策機構
専門家:AMRアライアンス・ジャパン関連学会関係者、企業関係者

開会(趣旨説明)
Matt McEnany (特定非営利活動法人 日本医療政策機構 マネージャー)

ラウンドテーブル・ディスカッション
ラウンドテーブル登壇者(五十音順・敬称略)
石和田 稔彦(日本小児感染症学会 理事/千葉大学真菌医学研究センター 准教授)
尾崎 昭夫 (MSD株式会社 医療政策部門 公共・産業政策グループ 部長)
栄田 敏之 (一般社団法人 日本TDM(Therapeutic Drug Monitoring)学会 理事長/京都薬科大学薬物動態学分野 教授)
澤田 拓子 (塩野義製薬株式会社 取締役副社長)
澁谷 和俊 (一般社団法人 日本医真菌学会 理事長/東邦大学医学部医学科病院病理学講座 教授)
舘田 一博 (一般社団法人 日本感染症学会 理事長/一般社団法人 日本臨床微生物学会 理事長/東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授)
俵木 保典 (日本製薬工業協会 国際部長)
長瀬 信弥 (日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 ダイアグノスティックシステム事業部 部長)
平井 みどり (公益社団法人 日本薬学会 理事/薬学教育委員長/兵庫県赤十字血液センター 所長)
村木 優一 (一般社団法人 日本医療薬学会 代議員/京都薬科大学 臨床薬剤疫学分野 教授)
吉田 正樹(一般社団法人 日本環境感染学会 理事長/東京慈恵会医科大学病院感染制御部 診療副部長)

ラウンドテーブル・ディスカッション登壇者の皆様の写真です。

モデレーター
柴田 倫人 (特定非営利活動法人 日本医療政策機構 シニアアソシエイト)

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