【出版報告】薬剤耐性(AMR)に立ち向かうために行動する:健康な高齢化のためのイノベーションの促進(2021年11月18日)
日本医療政策機構 (HGPI: Health and Global Policy Institute、AMRアライアンス・ジャパン事務局)とGlobal Coalition on Aging(GCOA)は、迫り来る薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)の健康危機と、新しい抗菌薬開発の停滞状態について警告する報告書を発表しました。この報告書は、2021年5月に日本および世界の公衆衛生や経済、政策の専門家が集まり、ウェブミーティング形式で開催されたラウンドテーブルでの議論に基づいています。ラウンドテーブルは、GCOA及びファイザー株式会社の共催、HGPIの支援により開催されました。
ラウンドテーブルの議論では、高齢者の健康や医療システムの持続可能性と経済成長に対するAMRの大きな影響について議論を深めました。
本報告書においては以下5点を、日本と世界の高齢社会にとってのAMR対策強化へのロードマップとして提示しています。
- 抗菌薬のイノベーションを支援する革新的な政策の導入が、イギリスやアメリカなどの国で進められようとしている。
- AMRと抗菌薬のイノベーションには、グローバルな協力が不可欠であり、一国のみでこの問題を解決することはできない。
- 超高齢社会を迎えた日本にとって、AMRは喫緊の課題である。
- AMRの拡大から日本国民を守るために、イノベーションへのインセンティブが重要な役割を果たすことを、日本が認識する絶好の機会が訪れている。
- 新型コロナウイルス(COVID-19)から得られた教訓は、AMRの危機への対応においても役立てることが可能である。
報告書の詳細は下部PDFをご覧ください。