【プレスリリース】地方公共団体初 ー 第72回WHO西太平洋地域委員会を経て姫路市がAMRアライアンス・ジャパンへの参画を表明(2021年11月17日)
2021年10月25日(月)から29日(金)に、アジア太平洋地域の37の国と地域が参加し、世界保健機関(WHO: World Health Organization)の第72回西太平洋地域委員会が兵庫県姫路市で開催されました。閉幕後の会見では、姫路市が地方公共団体として初めて、AMRアライアンス・ジャパンへの参画を表明しました。同会見で、清元秀泰市長は「市内の関係者のご協力を得ながら、薬剤耐性の問題に真摯に向き合っていく手法を検討していく」と述べています。
第72回西太平洋地域委員会関連イベントとして、9月25日(土)には「AMRという健康危機―新型コロナウイルス感染症からの学びを、サイレントパンデミックである薬剤耐性(AMR)への対策に生かすために、わたしたちができること―」(主催:AMRアライアンス・ジャパン、姫路市、姫路市医師会、姫路市歯科医師会、後援:厚生労働省、姫路薬剤師会、兵庫県看護協会西播支部、協賛:日本製薬工業協会)も開催されました。近日中に報告書がAMRアライアンス・ジャパン及び日本医療政策機構のウェブサイトで公開予定です。
薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)は、喫緊の健康危機であり、国や地域が一丸となって早急に対策を進めることが求められます。AMRアライアンス・ジャパンは、姫路市をはじめとするアライアンス・メンバー、国内外の産官学民のご関係者の皆様と共にAMR対策を一層推進して参ります。
■AMRアライアンス・ジャパンとは
AMRアライアンス・ジャパンとは、国内感染症関連学会、医薬品・医療機器関連企業等が2018年11月に設立した、AMR対策をマルチステークホルダーで議論する独立したプラットフォームです。2021 年11月現在の構成メンバーは、MSD 株式会社、「子どもと医療」プロジェクト、塩野義製薬株式会社、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社、日本医師会、日本医真菌学会、日本医療薬学会、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本感染症学会、日本小児感染症学会、日本製薬工業協会、日本 TDM 学会、日本病院薬剤師会、日本薬学会、日本薬剤師会、日本臨床微生物学会、姫路市、ファイザー株式会社、日本医療政策機構(事務局)です。
■11月はAMR対策推進月間です
毎年、日本では内閣官房が11月を「薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)対策推進月間」と、世界保健機関(WHO: World Health Organization)では11月18日から24日を「World Antimicrobial Awareness Week(WAAW)」として定めています。WHOでは、今年は「Spread Awareness, Stop Resistance」をスローガンとし、世界的に啓発活動や学修支援活動を予定しています。