【出版報告】レジリエンスの促進へ~次のパンデミックを解決する研究開発の加速(2021年12月2日)
AMRアライアンス・ジャパン(事務局:日本医療政策機構 (HGPI: Health and Global Policy Institute))は、新たな報告書「レジリエンスの促進へ~次のパンデミックを解決する研究開発の加速」を発表しました。この報告書は、2021年8月に開催された専門家ラウンドテーブルでの議論に基づいています。ラウンドテーブルでは、将来の公衆衛生上の緊急事態に対処する手段としての医療対策(主に抗菌薬・ワクチン・診断薬)の研究開発を推進する際の課題について議論しました。
特に、日本では年間8,000人が死亡し 、このままでは全世界で年間1,000万人が死亡する可能性があると推定されている薬剤耐性(AMR)の問題に焦点を当てています。
本報告書においては、以下4点が、医療対策を推進し医療システムのレジリエンスを確保するために重要なポイントとして提示されています。
- COVID-19はパンデミックがもたらす影響と我々が感染症の危機に平時から備える必要性を世界に知らしめた 。
- 将来の感染症リスクに対処するために必要な抗菌薬・ワクチン・診断薬の開発を促進するためには、新たなインセンティブと市場向けの政策改革が必要である。
- 世界各地では当研究開発に必要なインセンティブや改革を支援する政策がすでに実施されているが、頑健な開発環境を整えるためには各政策を結びつける統合的な支援が必要である。
- 感染症は世界的な問題であり、その対策と成果は世界的な公共財である。各国は、抗菌薬・ワクチン・診断薬の開発のための資金の「フェアシェア」なアプローチとグローバルな協力を検討する必要がある。
報告書の詳細は下部PDFをご覧ください。